1.29.2010

もふもふな二日間。









1月23日と24日の二日間限定で開催した、make animal’s YOSHiNOBU  [ もふもふ ] ~羊毛フェルトのワークショップとちいさな展示会~ は大盛況に終わりました。NHKの「おしゃれ工房」に出演されたこともあり、わざわざ遠方よりお越しいただいたお客さんが多かったです。ありがとうございました。

尼ケ坂のダイニングの大きなモルタルのテーブルがアフリカサファリか、ジャングルの動物の楽園のようになりました。子ども目線、いや、動物目線になりきって、地面から、木の上から、空からとのぞき込むとフェルトの動物たちの気持ちになっちゃうので不思議。おとぎの国の動物の楽園にまぎれ込んだ気持ちになりました。

また、フェルトの質感がとてもリアルでした。YOSHiNOBUさんは動物研究家(オタク)で、骨格をはじめ、毛並みや表情や動きなど細部にわたるまで研究し尽くしていました。ちなみに名古屋入りしてすぐ立ち寄ったのは東山動物園。

写真に撮るとそのリアルさがさらに際だちます。そのリアリティーのなかにしっかりとパーソナリティーが存在してました。アートです。みなさんの気持ちや思いがフェルトのアートにのり移っていました。

すいません。うまく説明できません。
是非こちらをご覧下さい。→ スライドショー

1.17.2010

未来を見据えてふりかえる。昭和漫画週間









気づいたら尼ケ坂は三周年。ふりかえればNYから帰国してはやくも10年。私が初めて渡米した80年代後半は、まだパーソナルコンピューターは家庭に一台ある時代ではありませんでした。Macも箱形で白黒の初代マッキントッシュでした。主流はワープロ。まだタイプライターの授業がありましたから。

シアトルのコミニュティーカレッチで Fine Art を学んでいた頃に初めてMacと出会いました。その時代のマックは幾何学模様をなんとか描ける程度のグラフィクしかできませんでした。ワープロに写真が載せられるようになり論文やプレゼンテーションに使うツールとしてなんとか使える感じでした。

それから二年後、ニューヨークのSchoool of Visual Arts(SVA) というデザイン専門の大学に編入した90年代前半、グラフィックデザインはマッキントッシュコンピューターの著しい発達で家庭用のプリンターも同時にもの凄い勢いで発達しました。グラフィクデザインをしていた私にとってマッキントッシュ抜きにデザインなど出来ない程のMac依存症になっていました。 SVAのコンピューターラボは年々大きくなり、2年後私が卒業する頃にはSVAは完全にデジタル化しており、誰ひとりとしてアナログでデザインする人を見かけなくなりました。デザインがアナログからデジタルへ変わるまっただ中に居たことに気づきます。

そして、卒業と同時期にインターネットが突如出現したのです。AOLです。世界中にチャットやメールで友達の和が広がり、メールのブラウザーを立ち上げるたびに聴こえる You got a mail! のアナウンスにワクワクしていたのを覚えています。日本とのやり取りは国際電話からメールに変わりました。それだけで国際電話代がセーブできました。その代わりにインターネットのアクセス料金たるものが発生して困りましたが。

三周年を期に「静」を意識したことで、私のめまぐるしい20年の半生をふりかえる切っ掛けを頂いたように思えます。懐かしい「トキワ荘」を中心とした昭和漫画を眺めるていると、子どもの時代や青春時代の思い出が走馬灯のように浮かんでくるのです。誰もが「懐かしい!」と手に取ってくれます。老若男女問わず何かを感じる様です。

昭和と平成で同じ私は、日本とアメリカ、挫折と成功、他力と自力、普通とオリジナル、マジョリティーとマイノリティー、受動と能動、日常と非日常、静と動、客観と主観、理性と感性、右脳と左脳の時代と二つにはっきりと分けられるのです。過去を振り返り、現在を見つめ直すと、未来が見えてくる。めまぐるしい時代だからこそちょっと立ち止まることが大切だと思うのです。

そんなふりかえりの儀式をしながらも、真逆なことも始めました。Twitter Ustream です。

これまで蓄積してきたこと、熟成させてきたことが、ある人との出会や何かのきっかけではじけそうになる瞬間があるのです。常々、箱媒体のサロンとして、テレビやラジオや雑誌のように編集され企画されつくされた状況ではありえない感動やハプニングを伝えられたらと思っていたのですが、どうやら最近のデジタル技術はそれを可能にしてくれることが分かりました。それもある人との縁から始まったのです。

激動の20年。次の20年も20年後に振り返ると「激動った!」感じるかもしれない。未来を見据えてアクションをかけたその結果(現在)は、未来の自分がふりかえりをしなければ見えてこないはず。ふりかえりは過去の私が未来を見据えた結果の状態(未来)を見る行為。ふりかえりは過去の自分の未来の姿。

今日の私は、過去の自分が描いた姿。

よし、なるべく今を伝えよう!

過去の私の未来を伝えるために。



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1.05.2010

初雪で始まる静寂な三周年!




明けましておめでとうございます。

大晦日から深々と降り出した雪は、瞬く間に幻想的な白銀の世界へ誘ってくれました。遠くから聴こえる岡本太郎「歓喜の鐘」で初雪の正月を迎えることができました。

昨年のクリスマスはホワイトクリスマス! それなら今年の正月も景気よくホワイト・ニューイヤーにならないかと思って、ブログで「雪ふらないかなー!」とつぶやいたら、本当に雪になりました。三周年の尼ケ坂を静かに祝福してくれているのでしょうか。

元旦の空は晴れ晴れと澄み渡り、尼ケ坂の町は真っ白な雪景色。尼ケ坂ビルの屋上で雪だるまをつくる子どもたちの声が町中に響き渡っていました。オープン以来三年間、慌ただしい毎日を過ごしてきたせいか、妙にこの静寂さが穏やかで安らかな気持ちに導いてくれました。

今年は後厄。三年連続で京都の石清水八幡宮で厄払いをしました。「静」か「動」かといわれると間違いなく「動」の私ですが、この三年は「静」を心がけて来ました。「内なる自分」に問いかけながら「再生と創造」をテーマに自分のクリエイティビティーの原点回帰を意識してきました。




そういう意識は無意識のうちに働くのでしょうか。1月10日の三周年イベントは「静」がテーマとなるパフォーミング・アートでスタートすることになりました。これも偶然ではないと思っています。成るようにしか成らない。時間の流れというか、運命というか、自分ではどうにもならない宇宙的な力が働いているのだと思います。

このイベントはその典型ではないかと思います。どうなるかは1月10日の午後7時にならなければ分からない。「静」の中にある「動」。バラドックス。カオス。元旦の静寂はじまり、このイベントの Silence のコンセプト、私自身の気持ちのありかた全てがシンクロするような気がしてならないのです。

理屈では表現出来ないもどかしさ。それを描くことがアートであるならば、このおらないダンスで描く「トキワ荘」はその典型ではないでしょうか。

そんなことで、今年は静かに三周年記念を迎えたいと思います。イベント後にささやかなパーティーを開催します。皆さんとお会い出来ますことを楽しみにしております。

ことしも尼ケ坂サロンをよろしくお願い致します。